木花咲耶姫 ─ このはなさくやひめ
木花咲耶姫とは
大山津見神の娘、桜の花のごとく咲き匂う美の女神。富士山の神霊ともされ、天孫ニニギに見初められて妻となる。一夜で身籠ったことを疑われ、潔白を証すため戸のない産屋に火を放ち、燃えさかる炎の中で三柱の御子を産んだ。咲き誇る桜の、瞬く間の美しさと、命を懸けて貞潔を貫く激しさ。短くとも完全に燃える、美と情熱の一柱。
Miko Oracle 巫女託宣の XI 番に置かれる木花咲耶姫は、古事記・日本書紀に記された神話を、タロット大アルカナの様式で読むための一柱。この札の軸は「美」。神札は命じない。ただ、今あなたが立っている場所を、木花咲耶姫の神話という鏡に映して見せる。読み解くのはあなた自身で、神は問いを返すだけ。以下に、正位置・逆位置の意味、守護石ローズクォーツとの結び、そして占いでの読み方を記す。
キーワード
正位置の意味
いま、あなたという花が満開を迎えている。咲く時を惜しまず、自分の美しさや魅力を、堂々と世界へ開いてよい。仕事では、装いや表現に華やぎを宿すことが、人を惹きつけ評価を引き寄せる。恋愛では、桜の女神らしく、最も愛され輝く局面で、想いを隠す必要はない。火中の出産のように、疑いや逆風の中でも、自分の真心を貫く強さが宿る。対人では、あなたの華やかさが場を明るくする。完璧な永遠より、いま一度きりの満開を、心ゆくまで咲かせて。
逆位置の意味
咲くことを怖れ、蕾のまま自分を閉じている。あるいは外見や評価に囚われ、移ろう美しさに執着して焦っている状態。仕事では、見栄えばかりを気にして中身が伴わない、あるいは自分を出すことを恐れて埋もれている。恋愛では、愛されたい不安が嫉妬や見栄に転じ、ありのままの魅力を曇らせる。対人では、他人の華やかさと比べて、自分を卑下している。桜は他の花と咲き方を競わない。移ろいを嘆くより、いま咲いているこの一瞬を、まず自分が愛でること。
今日のメッセージ
いま、あなたという花が満開を迎えている。今日は自分の美しさを惜しまず咲かせる日。桜は短くても完全に咲く。移ろいを嘆かず、この一瞬を愛でて。
守護石 ローズクォーツ
ローズクォーツは淡い薔薇色をたたえる、愛と美の石。石言葉は愛・美・自己肯定・優しさ。桜のごとく咲き匂い、火中をも貫いた美と情熱の女神・木花咲耶姫に、自分を愛し、ありのままの魅力を花開かせるこの石が重なる。心を解き、いまを咲かせる、愛と美の振動を宿す。